よくあるご質問 (“FAQs”)


Brandesの投資に関する基本理念とは?

Brandes Investment Partners, L.P. (以下Brandes) は、ボトムアップ・アプローチを採用し、史上初めて割安証券の探し方を提唱したグレアムとドッドの原理に基づいた、バリューを何よりも重要視する投資顧問会社です。言い換えれば、Brandesは、当社が見積もった本質的価値に比べて、低い価格で取引されている企業の株式や債券を探して購入する戦略こそが、競争力に秀でた長期的な好収益をもたらすことを確信しています。


Brandesと他のバリュー投資顧問会社との違いは?

Brandesと他のバリュー投資顧問会社との違いを決定付けるものは、当社が掲げる次の四つの主要なポリシーです:

1. 信念
Brandesは、市場における短期的な動きによって、投資プロセスを変更することはありません。 私たちは、当社の基本理念を貫くことが、長期的な視野を持った投資家に価値ある収益をもたらし、リスクを抑制することだと信じています。 Brandesはバリュー投資哲学を、いかなる市場条件においても、世界中のすべての証券市場に対して一貫して適用しています。

2.  独立性
Brandesは、役職員所有による独立性とバリュー投資原理へのコミットメントを強力にサポートする100年ビジョンを打ち立てています。

3.  調査
Brandesは、調査主導型の投資顧問会社です。 私たちは、調査能力こそが、優れた収益をお客様にもたらすために欠かせない最重要の役割を担っていると考えています。 調査の主要な焦点は、投資対象企業の財務ファンダメンタルズであり、中でも損益計算書と貸借対照表の分析に重きを置いています。 調査チームの最大の責務は、投資対象全体の調査を行い、当社の投資委員会に対して潜在的な株式の評価を提案することです。

4.  チームワーク
経験豊富な投資のプロフェッショナルなどによって構成される当社の投資委員会は、Brandesのチームワーク主導の投資プロセスの代表的な一例です。 アナリストが評価レポートを提出して、委員会のメンバーが提起する質問に答えた後、Brandesの投資委員会は一つのチームとして投資対象の本質的な価値を算出し、どの会社の株式をポートフォリオに加えるかを検討します。その結果、いかなる個人も購入および売却の決定を単独で行うことはなく、意思決定プロセスには、チーム全体が参加することになります。 従って、一個人がチームから離脱することがあっても、Brandesとその投資プロセス、あるいは商品のパフォーマンスに実質的な影響を与えることはありません。


Brandesの投資プロセスとは?

地球規模の投資機関として、Brandesは文字通り、世界中のあらゆる投資機会に注意を払っています。 当社はそれらの投資機会の中から、まず、さらに詳しい調査が必要な潜在的な投資対象候補を割り出し、管理可能な数へと絞り込んで行きます。 アナリストは、コンピュータのデータベースを用いて、全世界の5,000社以上を対象にスクリーニングを開始します。 この段階で注目する項目は、株価収益率と株価純資産倍率、流動性資産、そして時価総額です。

絶えず行われるこのスクリーニングでは、真の価値よりも低い価格で売られている企業を、より徹底した調査対象として発見していくのです。 スクリーニング・プロセスの結果、さらなる調査対象となる企業には、低い投資評価比率などを始めとする共通の特性があることが分かります。 これらの企業の多くは、直近の好ましくない情報によって株価が低迷した一時的に人気のない会社です。 また、投資業界がほとんど目を向けることのなかった活気のない産業に属している会社の場合もあります。

これらの潜在的な投資対象候補企業をより深く理解するため、アナリストは、一つ一つの事業を徹底的に評価します。 アナリストはまず、Brandesの投資哲学の基本原則にのっとって、各社の本質的な価値を推計します。 その後、アナリストは、金融商品レベルの購入および販売決定を行う当社の投資委員会に対して、最も魅力的な投資機会を正式に提案します。

経験豊富な投資のプロフェッショナルなどによって構成される当社の投資委員会は、Brandesのチームワーク主導の投資プロセスの代表的な一例です。 アナリストが評価レポートを提出して、委員会のメンバーが提起する質問に答えた後、Brandesの投資委員会は一つのチームとして投資対象の本質的な価値を算出し、どの会社の株式をポートフォリオに加えるかを検討します。 その結果、いかなる個人も購入および売却の決定を単独で行うことはなく、意思決定プロセスには、チーム全体が参加することになります。

投資委員会はまた、売買取引価格の目標値、個別の有価証券に基づいた購入対象ウェイト、および投資の分散と多様化の制約を設定します。 決定事項にはBrandesが一丸となり、それぞれのお客様のアカウント制限事項とガイドラインに沿って、会社全体で取り組みます。


Brandesが有価証券を売却するのは、どのようなときか?BrandesがXYZ社の株式を売却した理由とは?


投資プロセスにおける最大の目標は、安全域 (MOS) の全平均が高いポートフォリオを構築することであり、それこそが、長期的に利益を蓄積する魅力ある投資を実現することをBrandesは確信しています。

このプロセスでは、持分証券は通常、MOSが有意に高い他の有価証券が見つかり購入可能である場合は、売却されます。 売却は一般的に二通りの方法で行われます: 

  • 全部売りは、主に証券価格が本質的な評価価値に近い場合に実行されます。 
  • 一部売りは、証券の増価後に、MOSがより高いと当社が判断した他の有価証券を購入するために実行されることが大方のケースです。

長い期間で見た場合、エクイティ・ポートフォリオの回転率は通常、年率平均20%から40%であり、ここにはBrandesの長期の視点に立った投資方針を反映されています。 特定の一年間だけにおける回転率は投資機会の多寡によって異なり、長期の平均値よりも大幅に下回ることも、あるいは上回ることもあります。


Brandesのオフィス所在地は?

Brandesの本社はカリフォルニア州のサンディエゴにあり、エクイティ投資担当者も主に本社で業務に携わっています。 当社のエクイティ投資担当者のほとんどを一つのオフィス施設に配置することで、Brandesが誇るチームワーク主導の投資プロセスが実践されます。 債券投資のプロフェッショナルは、主にウィスコンシン州のミルウォーキーを拠点としています。また 当社は、カナダのトロントに所在するBrandes Investment Partners & Co.、アイルランドのダブリンに所在するBrandes Investment Partners (Europe), Ltd、そしてシンガポールに所在するBrandes Investment Partners (Asia) Pte Ltdの三つのグループオフィスを所有しております。


Brandesの株式ポートフォリオの特長とは?

Brandesは、投資対象の本質的な価値を評価するために、その会社の基礎的な性格に注目します。当社はたいがい、低い株価キャッシュフロー倍率、低い株価純資産倍率、そして低い株価収益率に着目します。さらに、ポートフォリオには通常、時価総額ベースでは中から大型株で構成されています。Brandesのバリュー投資スタイルでは一般的に、高い株価純資産倍率と高い株価収益率を持つ株式ならびに新規発行株式の購入は除外されますが、民営化された既存ビジネスは例外扱いです。基本的には、お客様の投資制約やガイドラインが特定タイプの有価証券への投資を禁止している場合を除き、どの有価証券を購入するかについては特段の制限はありません。


Brandesのリスク管理手法とは?

リスクは、投資の分散と多様化だけでなく、当社が評価した本来の本質的価値を下回る価格で取引されている会社を投資対象とすることで管理することができます。Brandesは、株価と事業の評価価値とを比較することでリスクを計測します。当社は、リスクを低減する最良の方策は株価純資産倍率が低い会社の株式の購入であると信じています。その結果、それぞれのパフォーマンス・ベンチマークを典型的に下回る、標準からは逸脱したポートフォリオが構築されることになっています。また、当社の金融商品に組み込まれている有価証券は、高い品質を持ちながら過小評価されている可能性があるため、Brandesの商品は、守勢の市場環境で高い収益を生み出すことがより多くあります。


Brandesが調査に用いる情報源とは?

Brandesでは、カリフォルニア州サンディエゴの本社を拠点とするスタッフが、全調査内容の75%に相当するほとんどの投資分析調査を社内で行っています。 アナリストは調査対象企業を訪問するため世界各国に足を運びますが、当社は、企業訪問が最重要の価値増進源だとは考えていません。

外部からもたらされる情報源は当社の全調査活動の約25%であり、そこには、主要な国外および国内の調査機関の情報が含まれています。 しかしながら、斬新なアイデアを第一に見出すため、Brandesは、人気の株式や衆目を集める定番の情報源は避け、逆に人気がなく、見落とされている株式の発掘に資源を活用します。 調査に用いる情報源の内訳は以下のとおりです:

  • 外部調査 25% 
  • A年次報告書、10K (有価証券報告書) など 25% 
  • 当社独自情報 25% 
  • オンライン情報 (Worldscope、Compustat...) 10% 
  • 企業訪問 15% 

Brandesは投資委員会による評価手法を採用しているか?投資委員会の機能とは?

金融商品のすべてのポートフォリオに影響をもたらす投資決定は、各投資委員会の責務です。 そこには、金融商品を構成するうえで、どの有価証券を顧客のポートフォリオに採用するかといった決定も含まれています。 投資委員会は、購入時の段階で、各有価証券に対する目標アロケーションを投資の分散と多様化の制約等を考慮したうえでポートフォリオの最大5%まで設定します。 投資委員会はまた、売買取引価格の目標値およびについても設定を行います。

Brandesには六つの投資委員会があり、それぞれに限定された数の中で調査アナリストとポートフォリオ・マネージャーが配属されています。 アナリストの責務を負った社員は、一般的な調査を行って、潜在的な魅力のある株式や有価証券の購入を投資委員会に提案します。 各投資委員会は、それぞれが個別の専門的な分野を担当しています。それらは、グローバル株/米国株戦略、インターナショナル株/米国株除く投資戦略、中型株戦略、小型株戦略、新興市場戦略、および最新のオールキャップ戦略の分野です。各投資委員会は投票権のある4人以上の投資プロフェッショナルを擁しています。

またBrandesは、六つの株式投資委員会のほかに、投資監視委員会 (IOC) を設けています。 投資監視委員会は、当社がグレアムとドッドのバリュー哲学と投資プロセスを継続的に実践していることを検証する役割を担っています。 IOC のメンバーには、執行委員会のメンバーとシニア投資プロフェッショナルが含まれており、投資や顧客サービス等多様な経験を保有しております。 IOC は、投資委員会が実践すべき一般的な基準と業務プラクティスを設定します。